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明石海峡大橋を潜り、夜にある島に接近し、翌日の朝を迎えるとそろそろ日本を離れる。 日本の電波がキャッチできるうちに為替を見てみると、下降の末に1ユーロ113円になっていた!1ユーロ173円の時に生きていた人にとっては衝撃的すぎる。それがあの時の最安値だったけど、Euro圏に入るまで続いていたら単純に嬉しかったな・・・ 喫茶室というものがあり、開いている午後の時間帯に行ってみる。コーヒーなどちょっとした飲み物があるけど高いし、ここで落ち着いて飲む気にはなれない。甲板の上に位置していて船の進行方向がよく見えた。たまに遠くに小さく船が見える以外は、見渡す限り穏やかな海である。水色のストライプのさわやかなシャツを着た中国人のおじさんが、iPodで日本の曲を聴いていると言うので見てみるとテレサ・テンだった。 なんとなくまた外に出てみると、そのおじさんにまた会った。欧米系外国人と一緒に写真撮影をしているようで、なぜか私も混ぜられる。しかもタイタニックのローズ役で。おそらく貴賓室に泊まっているだろうその証拠に白いさらのスリッパがとても眩しい。なんだか俗にいう20年前の日本人のようなおじさんなのかなと思った。写真撮影に参加されられていた彼らと話してみると、オランダ、ニュージー、イギリス出身と皆それぞれに一人旅だった。船という手段を心得ているあたり、とてもたのもしい。食堂のテーブルでFちゃんと本を読んでいると、イギリスの子が横にかけてきた。オックスフォードから慶応に留学中で、エスクァイア(今は休刊)でインターンをしているらしい。日本語がとても綺麗でうまい。東洋学の日本語専攻らしいが、オタク色なんて微塵もなく色々話していると学生としての意識の高さに感服してしまう。春休み中ずっと中国にいるらしく、帰りも上海から船に乗る私はまたの再会を楽しみにすることにした。 夜、彼らとFちゃんと私でピンポンをして遊んだ。私はへたくそだけど、Fちゃんはさすが元バトミントン部だけあって一番強かった。ちょうどウルトラマンが落ちていたので、私はそれでサーブ権の合図をする係に徹する。オランダ人の彼は割とドイツ国境近くに住んでいるらしく、学校で習った久しぶりのドイツ語を思い出しながら、でも流暢に話してくれた。ニュージーの子が実は彼は今日誕生日なんだと、偶然IDか何かを見て知ったらしく教えてくれたけど、本人に切り出してみてもあまり嬉しそうではなかった。まさに彼は今自分の人生について模索する旅に出ているように私は見えた。船で出会った人とピンポンをしながら更けゆく夜なべに浸って、眠りにつく。 (04.Feb.2009) <<前へ 次へ>>
by ten264
| 2010-05-01 23:31
| Shanghai
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